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【記憶と言葉の発達】「これなぁに?」はNG⁉︎子どもの言葉を育てるコツ

疑問

子供が言葉を覚えてきたから
「(バナナ指さし)これ何?」
とクイズをやっています。
でもなぜか答えてくれない?

ゆっち

子どもが色々と言葉を発するようになると、親の方が嬉しくなって言葉を教えてあげたくなる
クイズ形式で試したくなるよね

ではなぜ、子どもたちが沈黙してしまうかと言うと

その子の言語発達が

見たことがあり
名前を知っているが
言えない

という段階だからです

子どもに対して適切な声掛けをするためには、子どもの記憶のメカニズムと言葉を発するまでの段階を知る必要があります

この記事では、

  • 0〜3歳,3〜6歳の子どもでは記憶の仕方が違うこと
  • 赤ちゃんに話しかける3つのポイント
  • 覚えた名前を言葉にできるまでの3段階

をそれぞれ分かりやすく解説していきます

この記事を読むことで
  • どのような声掛けがお子さんにとって適切かを知ることができる
  • お子さんの言語発達を育てる関りができる

乳幼児期における記憶のメカニズム

モンテッソーリ教育で有名なモンテッソーリさんは記憶についてこのように話しています

モンテッソーリ

神さまは0~3歳、3~6歳の子どもの間に、赤い線を引いたがごとく、おわけになった

つまり、3歳を境に子どもの成長が大きく変化するということです

具体的には乳幼児期の6年間で記憶の仕方が大きく変化していきます

①0〜3歳児『無意識的記憶』
②3〜6歳時『意識的記憶』

0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす! 著:藤崎達宏

①0〜3歳児『無意識的記憶』

この時期は子どもたちが物事を覚えようと努力しなくても、自然と素早く記憶することができます

さらに、その記憶は永久的なものとして記憶する力を持っているのです

まさに、星のカービィのような吸引力と表現力を持ち合わせたすごい能力です

ゆっち

だから難しい日本語を驚きの早さで覚えられるんだね!

②3〜6歳時『意識的記憶』

3歳を過ぎた頃からは僕たち大人と同じような記憶の仕方へと徐々に切り替わっていきます

この頃から視覚,聴覚,嗅覚,味覚,触覚の五感をフル稼働していく『感覚の敏感期』に入ります

感覚フル稼働だから色んなもの興味を持つ一方で、衝動的な行動も増えていきます

ゆっち

同じことに全集中できるのも、注意散漫になるのも感覚フル稼働だからこそ!

赤ちゃんに話しかける時の3つのポイント

無意識的記憶でどんどん覚えられちゃう赤ちゃんのうちに、たくさん話しかけて、いろいろなことを記憶してほしいですよね

赤ちゃんに話しかける時の3つのポイント
  1. 口もとをよく見せる
  2. ゆっくりはっきり話す
  3. 普段よりも高めの声で

別に赤ちゃんじゃなくてもどの年齢の子どもに対しても有効な方法です

ゆっち

簡単な方法だからまずは実践あるのみ!

①口もとをよく見せる

赤ちゃんにとって言葉というものは未知です
どこから鳴っている音か分かりません

だから大きく口を動かして発話してあげます

しっかりと口元を見せて、触らせて、赤ちゃんの興味を引き出しましょう

②ゆっくりはっきり話す

言葉として理解するにはまだ時間がかかります

大人よりもゆっくり時間が流れる赤ちゃんにはゆっくり話してあげましょう

音で理解し吸収する赤ちゃんにはゆっくりはっきり話してあげたほうが正しく言葉を覚えてくれる

ゆっち

喃語で話す赤ちゃんはとてつもなく可愛いね
だから正しく言葉を覚えることはあまり意識しなくてもいい

③普段よりも高めの声で

高いトーンの話しかけは、赤ちゃんの関心を引き、言葉に注意を向けられることができます

これは『マザリーズ(育児語)』という考え方で

  • 高いトーンで
  • 抑揚をつけて
  • ゆっくりと優しく

赤ちゃんをあやすときの優しくゆっくりとした声かけのトーンのことを言います

ゆっち

パパ頑張ってトーン上げてね!
プライドなんか捨ててしまえ‼

知っていれば声かけが変わる「セダンの3段階レッスン」

「これなぁに?」がなぜNGなのか、その答えがこれです

セダンの3段階レッスン
  • 第一段階:見たことがある
  • 第二段階:見たことがあり、名前を知っているが、言えない
  • 第三段階:見たことがあって、名前を知っていて、言える言葉

実は「これなぁに?」が絶対にNGというわけではないのです
第二段階までの子どもにNGであって、
第三段階へ進んでいる子どもであればOKなのです

それぞれの段階を分かりやすく解説していきます

第一段階:見たことがある

子どもにとって最も大きく土台となる部分
これって僕たち大人でも多いはずです

この段階では先ほど説明した『赤ちゃんに話しかける3つのポイント』を意識した関りが重要になってきます

とにかくインプットです
本物を見せて、名前を聞かせて、どんどん無意識的記憶の力を発揮してもらいましょう

ゆっち

実物を見せることは五感を使って覚えることにもつながり
実体験として定着できる

第二段階:見たことがあり、名前を知っているが、言えない

この段階が子どもにとっては一番もどかしいかもしれません

だって、見たことがあって名前も知っているのに言えないんですよ!

僕らが何かの名前を思い出せなくてモヤモヤする感覚と似ていると思います

そんな時に「これなぁに?」って聞かれたら嫌ですよね
こんなのただの嫌がらせですよ
沈黙するしかないんですよ

なのでこの段階の子どもに対しては

いくつかの物を並べて選んでもらう

「どれがバナナかな?」

「このカードの中からバナナのカードをちょうだい」

スーパーで実物を見ながらやるのもいいですね

「にんじんはどこかな?」

「にんじんをカゴに入れてください」

これなら発語ができなくても答えられるし、遊びながら楽しんで学べますよね

第三段階:見たことがあって、名前を知っていて、言える言葉

みなさん。いよいよですよ!
この時期になったらやって大丈夫なんですよ
言っちゃいましょう

「これなぁに?」

アウトプットで更なる定着と興味の拡大を図っていきましょう

言葉の発達を伸ばしてくれる本を紹介

この子ども用図鑑は高いというデメリットこそありますが、それに勝る機能の豊富さです!

\遊びながら言葉を覚える/

ここがオススメ
  1. 動物や食べ物、乗り物、季節の行事などたくさんのことが載っており、それら全てをタッチペンで触ることで音声が流れ名前を教えてくれる
  2. 動物や乗り物の名前だけでなく、鳴き声や音を一緒に教えてくれる
  3. どれかなクイズで子どもが一人で遊びながら言葉を覚えられる

特に僕がこの本を素晴らしいと思ったのは、[3]の『どれかなクイズ』という機能があることです

第二段階『見たことがあり、名前を知っているが、言えない』の子どもにとって最高の本だと言えます!

この『どれかなクイズ』という機能は
例えば、動物のページであれば

「きりんは どこかな?」

と聞いてくれる、ただそれだけの機能ですが

思い出してください
言葉の発達が第二段階の子どもは
名前を知っているけど言えないんです

ポイント

『どれかなクイズ』では名前さえ知っていれば、絵をタッチするだけなので正解できる

タッチすると名前を再度読み上げてくれるので、音で名前の再確認ができ、言える力が成長します

まとめ

言葉の発達段階が分かっていれば
もう声掛けを間違える心配はありませんね

むしろ
どんな声掛けが良いか分かっているので
悩むこともなく楽になったはずです

最後に必要なことは
楽しむことのみです

ゆっち

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それでは、

またね。

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